Thursday, December 23, 2004

ピアノ、調律、こだわり

何回か過去に自分のグランドピアノの調律、調整についてのいきさつを書いているが、読まれた方から「こだわりが凄い」との感想を頂いた。

確かにそうかもしれない。
私にとって自分の家のピアノにこだわることはあまり意味のあることとはいえないのは自分でも良くわかっているのだ。

まず私はプロではない。〈プロというのは音楽学生なども含める〉
それでどうなるという真剣さはない。

それに、このピアノで他人に聞かせるわけでもないし、レッスンを自宅で受けているわけでもない。
私がピアノ教師で、自宅のピアノで生徒のレッスンでもしていれば正当化できるだろう。

私がもしこの「音へのこだわり」に見合うだけの才能をもっていればそれも少しは正当化できるだろう。しかし自分でもとてもそれに及ぶだけの才能はないと認めざるを得ない。

ただ私が音楽について学んだことの中に
「良い楽器を使えば上達が早い」
という紛れもない事実がある。
したがって、自分はそれを実現したいがためにこだわるのだ。

あるいは料理好きの人たちが素材や調理用具に良いものを選りすぐるのとも似ているかもしれない。別に、彼らの料理は店に出されるわけでもなく、多分家族や友人の毎日の夕食として食べられるものだろう。でも、そのプロセスにこだわる。
料理を味わう人にとって、カレーの中のにんじんがゾリンゲンの包丁で切られたかどうか味わうことは出来ない。
きっとそれと同じことなのかもしれない。




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